何の事はない、私が横道に逸れたり見知らぬ道路を走るのが好きなだけのことである。 しかし今回一番の目的は消え行く浜辺を記録することだった。 とある有名な方の碑が建立されている場所から海へ向うこと約700メートル。行き止まりであった。 右下には数軒の集落が見える。そしてその更に向こうにも浜に接した集落が。 私は浜辺の集落を目指した。 急勾配。急カーブの悪路がが続く。中腹に位置する民家を過ぎるとカーブのアールはその激しさを増し、2回転半もハンドルを切らなければ廻れない急カーブを降りて行かなければならかった。 この1年でこの道を通ったのは私だけかもしれない。流石に断崖絶壁の下だけあって水が染みでてぬかるみ状態になっているとこさえある。 やがて一番下につくと目指した集落へと続く道はなく海の見える行き止まりで、その下は崖だった。 崖は約4メートル。成人男性なら何とか降りて上がってこれる高さだ。 近場の漁師さんが配置していったのか崖上に碇が鎮座し丈夫なロープが下へと垂れていた。 降りたった浜辺は、人の匂いさえも感じなく猿の惑星の最後半に出てくるような光景が広がっていた。20年前は20メートルも40メートルも浜が延々と続いていたに違いない。 私の目指した民家へも浜伝いに歩けたに違いない。 この20年で浜が侵食され土地を去って行った方達が沢山いる。 そして限界集落という過疎に陥り消えていった集落もあるだろう。 この海はかつて漁師さんが営みをしていた場所。 これも時代の記録。様々な想いを抱き沢山のシャッターを切った。 #
by daisukiogata
| 2007-12-19 08:16
| 日々の雑感
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